塚山公園の基本情報
以下では「塚山公園」の基本情報についてご紹介します。
歴史
縄文時代中期の遺跡があるとして有名だったこの土地は、かつて某新聞社が所有する農場だった。昭和48年、土地を取得した国が、遺跡と樹林を崩して官舎の建設計画を発表したことに対して地元民が反発。区議会と区民が協力して国に働きかけた結果払い下げとなり、1988年(昭和63)3月、当公園が作られた。
備考
面積は約2万9千平方メートル。昭和7年頃から土器や石器が出土し、竪穴式住居跡が発見されたことから、縄文時代中期(約4,000年前)の集落があったと考えられている。公園内は、遺跡と樹林を保全しつつ、様々な利用が楽しめるよう整備されている。
利用案内
無料/無休
住所
東京都杉並区下高井戸5-23-12
アクセス
- 京王線「上北沢駅」
- 京王井の頭線「浜田山駅」
電話番号
03-3302-8989
公式サイト
塚山公園の写真や動画
以下では「塚山公園」について写真付きでご紹介します。
「塚山公園・南東口」。塚山遺跡を保存する目的で作られた公園。遺跡を最初に紹介したのは江坂輝弥氏で、昭和10年に遡る。その後、明治大学の後藤守一教授らによって発掘調査が進められ、数多くの竪穴式住居跡が発見された。
「こどもの広場」。公園の南東にあるエリア。野外卓や水の施設があり、デイキャンプを楽しむこともできる。
「竪穴式住居跡」。1985年(昭和60)に行われた調査で発掘された竪穴式住居。長軸4.5メートル、短軸4メートル、深さ30センチメートルの楕円形をしている。中央付近では、炉の跡と見られる焼けた土も見つかった。
「復元住居・外観」。公園南部にある。1973年(昭和48)に発掘された住居跡1号をモデルに、不燃化材を用いて復元されたもの。公園の下には、縄文時代の広場や200軒を越す竪穴式住居跡が、今もそのまま保存されているという。
「復元住居・内部」。「隅丸方形」(すみまるほうけい)と呼ばれるこの様式の特徴は、中央部に石囲いの炉があることと、住居の四隅がやや丸いこと。3~4人が生活していたと考えられる。なお、住居内部に入るとセンサーライトが「ガチャン!」と音を立てるので、心の準備が必要。
「塚山遺跡・復元景観図」。公園を含む一帯は「下高井戸塚山遺跡」と呼ばれ、杉並区指定史跡になっている。図のように中央部分に広場を形成し、その周辺を住居で囲うという「環状集落」は、全国でも珍しいという。
「縄文式椅子」。復元住居の向かい、公園南部の管理棟近くにある。縄文時代の語源にもなっている「縄文式土器」をかたどった椅子で、読んで字のごとく「縄の文様」が特徴。
「ふれあい広場」。公園の南西にあるエリア。生垣や桜がある。
「少年野球場」。塚山公園は北を頂点とした三角形になっており、野球場はちょうど頂点部分に位置している。