殿ヶ谷戸庭園の基本情報
以下では「殿ヶ谷戸庭園」の基本情報についてご紹介します。
歴史
殿ヶ谷戸庭園の前身は、大正時代の実業家・江口定条(えぐちさだえ)が建てた別荘。作庭は、1913年(大正2年)から1915年にかけて、庭師・仙石が手がけた。1929年(昭和4年)に三菱財閥創業家の岩崎彦弥太が別邸として買い取った後、1974年(昭和49年)に東京都が買収、1979年(昭和54年)4月より有料庭園として公開されている。
備考
武蔵野台地の自然な地形を利用した敷地の面積は約2万平方メートル。池と周回順路を擁する回遊式林泉庭園で、平成23年9月には国の名勝に指定された。なお、庭園の名称は、かつてこの地が「国分寺村・殿ヶ谷戸」という地名であったことに由来する。
利用案内
- 9:00~17:00
- 年末年始休園
- 一般:150円
- 65歳以上:70円
- 団体割引・年間パスあり
住所
東京都国分寺市南町2-16
アクセス
- JR中央線「国分寺駅」
- 西武国分寺線「国分寺駅」
- 西武多摩湖線「国分寺駅」
電話番号
042-324-7991
公式サイト
殿ヶ谷戸庭園の写真や動画
以下では「殿ヶ谷戸庭園」について写真付きでご紹介します。
「正門」。常緑高木であるモッコクが数多く植えられていることから「モッコク庭園」の異名を持つ。
「萩のトンネル」。南西端。鮮やかな緑で包まれるのは9月中旬~10月ごろ。
「花木園」。南端。カタクリ、キツネノカミソリ、ホトトギスなど、数十種類の野草を鑑賞することができる。
「竹の小径」。庭園の東側。日本庭園では珍しく、アジアの温暖湿潤地域に分布する「孟宗竹」(モウソウチク)が用いられている。
「湧水源」。北東部。地下水が地表に湧き出しているところは通称「ハケ」と呼ばれる。湧水量は1分間でおよそ37リットル、水温は年間を通して15~18度。
「馬頭観音」(ばとうかんのん)。湧水源近くの傾斜を上りきったところ。馬の健康と旅の安全をもたらす観音様で、1824年(文政7)の建立とされている。かつてこの辺にあった国分寺村において、馬は生活の一部であったという。
「次郎弁天池」。国分寺崖線の自然な傾斜と湧水を生かした造園。
「紅葉亭」。庭園の北側。1934年、岩崎彦弥太が茶室として建築した。イロハモミジの紅葉を見下ろせることからこの名が付いたという。現在でも4,000円から利用可能。
「展示室」。殿ヶ谷戸庭園の歴史が写真とともに紹介されている。「随宜園」の額以外、江口時代の建物は一切残っていない。