旧岩崎邸庭園の基本情報
以下では「旧岩崎邸庭園」の基本情報についてご紹介します。
歴史
土地に関しては、1878年(明治11年)、三菱財閥初代の岩崎弥太郎が、元の所有者である牧野弼成から購入した。また洋館や大広間などは、三代の岩崎久弥がジョサイア・コンドルに依頼して建造した。1947年、「財産税の物納」という形で国有化され、2001年、東京都に移管し都立公園として開園。
備考
面積は約1万7千平方メートル。主な施設としては洋館、撞球室(ビリヤードルーム)、和館、庭園があり、歴史的建造物の数々は国の重要文化財に指定されている。
利用案内
- 9:00~17:00
- 年末年始休園
- 一般:400円
- 65歳以上:200円
- 団体割引・年間パスあり
住所
東京都台東区池之端1-3-45
アクセス
- 東京メトロ千代田線「湯島駅」
- 東京メトロ銀座線「上野広小路駅」
- 都営大江戸線「上野御徒町駅」
- JR山手線「御徒町駅」
電話番号
03-3823-8340
公式サイト
旧岩崎邸庭園の写真や動画
以下では「旧岩崎邸庭園」について写真付きでご紹介します。
「旧岩崎邸庭園・入口」。入口までは道が細くて分かりにくいため、道路に掲示してある案内板をよく見ながら進む。
「煉瓦塀」(れんがべい)。平成11年(1999)、煉瓦塀を含めた敷地全体と実測図が、それぞれ国の重要文化財に指定された。耐震補強工事の際に発掘された瓦が材料として使用されている。
「券売所」。一般400円、65歳以上200円で、9:00~17:00。毎日行われている無料ガイドに随行したい場合は、午前11時か午後2時に合わせる。
「大イチョウ」。券売所のすぐ裏手にある。越後高田藩・榊原家の屋敷があった江戸時代の頃より、この地にあったと考えられる。11月中旬~12月初旬が見頃。
「国立近現代建築資料館」。洋館の右手にある。我が国の近現代建築に関する資料の収集・保管を行っている文化庁の施設。展示会が開催されている期間に限り、旧岩崎邸庭園からも入場できる。チケットは庭園と兼用。
「洋館・北側」。ジョサイア・コンドルの設計により、明治29年(1896)に完成した。玄関の塔屋を挟み、左側のやや大きい棟が母屋で、室内には英国ジャコビアン様式の装飾が随所に見られる。建物全体は昭和36年、国の重要文化財に指定されている。
「撞球室」。撞球(どうきゅう)とはビリヤードのこと。洋館と同様、ジョサイア・コンドルの設計で、完成は明治30年(1897)頃。スイスの山小屋をイメージして作られており、校倉造(あぜくらづくり)風の壁、刻み目の入った柱、軒を深く差し出した大屋根などが特徴。
「撞球室・内部」。洋館からは非公開の地下通路でつながっている。室内は金唐革紙(きんからかわし)の壁紙が復元されている。
「洋館・東側」。大窓を取り付けた1階のサンルームは、明治40年(1907)以降に増築された部分。かつては、年1回の岩崎家の集まりや、賓客を招いてのパーティーなど、プライベートな迎賓館として使用されていた。
「洋館・南側」。1階の列柱はトスカナ式、2回の列柱はイオニア式という別々の特徴を持っている。1階ベランダに隙間なく敷き詰められているのは、英国ミントン製の多色象嵌タイル。
「芝庭」。洋館南側にあるベランダから一望できる。この場所は、江戸時代は越後高田藩・榊原氏の、また明治初期は舞鶴藩・牧野氏の屋敷地だった。岩崎邸建設時に和洋折衷のデザインに変更され、近代庭園初期の特徴である芝庭が設けられた。
「書院風庭園」。芝庭を囲うように配置されている。かつて芝庭や和館内に置かれていた景石や石灯籠などが樹林内に移され、書院風庭園の面影をわずかながら感じさせてくれる。